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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 424

「雪乃ちゃんは今日休みなん?…」
楊枝で歯を剥きながら、僕は首を傾げた…

「だから寝坊しちゃってさぁ、お嬢様と匠さんが来るっていうのに今起きちゃったのよぉ〜」
その割にバッチリメイク;…
遅刻しようがメイクだけは外せない人なんですね;…

この雪ちゃんが、青山家のメイドの中で一番年上。
落ち着いていて大人の女性の雰囲気を感じる。
まあ、前職がアレで、しかもそれのきっかけが啓くんにあったという経緯があるんですけどね…

「お嬢様は、うまくやっておられます?」
「うん…元々全く知らないわけじゃないし、なんでもそつなくこなすからね」

「お嬢様は、料理も洗濯も掃除も、先生について学んでいらしたからね…」
それを発揮する機会が無いって、出会ったころに言っていたよな…

「雪ちゃんはどう?…この家も随分と人が減っちゃったけど…」 
「ホント寂しくなったは…啓くんまでいなくなるなんて、思ってもいなかったもの…」

雪ちゃんと啓くんは、俗にいう“セックスフレンド”だったんだもんな…

「雪ちゃんは、啓くんがいないと寂しい?」
「まあ、それはありますけど…啓くんには啓くんの都合があるし、私の我侭が通るわけないから」
雪ちゃんは困ったような笑顔を見せる。

「それに、啓くんには本命の彼女もいるしね…」
その言葉を聞いて、梓の顔が浮かぶ。
あの2人は関係修復できるのだろうか。

考えてみると、啓くんがやったあんなことも、雪ちゃんだったら軽く受け流していたかもしれないよね…
まあ雪ちゃんはそういった事には長けているから、ああいう精神状態の時は、雪ちゃんに甘えていた方が問題は起きなかったかもだよな…

「最近は会ってないの?啓くんと…」
「私は会いたいんだけど、連絡しても返事来ないんだよね…」

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