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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 421

まあ、それはそれでいいんだけどね…

「さあ、顔触れも揃ったところで、ランチが完成したよ〜」
弥生さんが言う。
出来上がったメニューの数々はメイドちゃんたちが持ち運びテーブルに並べていく。

「いい匂い!」
「さすが弥生さんだね〜」
椿ちゃんと純ちゃんが言う。
…あら純ちゃん、椿ちゃんの頭をナデナデして、仲良しなんですね。

そっちの世界に椿ちゃんが引き込まれるのも…時間の問題だったりして;…

「ご主人様の会社に入ったってことは匠さん…将来この家を継ぐってことですよね?…」
純ちゃん…突然の突っ込み、ビビりますよ;

「いやぁ〜婿養子に入る訳じゃないからな…」
和彦さんの実の息子であっても、戸籍上は柏原の人間だからね…

仮にそんな権利があったとしても、僕は受けるかと言われたら…正直自信はない。
まあ、今のこの状況がつづけられればいいと思う。

「さあ、いただきましょう!」
香澄が楽しそうに声を張り上げる。
テーブルの上には、ランチにしては豪華すぎるほどのメニューが並ぶ。

食い物は料理好きの袋のお陰で、三度三度たらふく美味いものを食べさせては貰っているけど、たまにはこんなフォークとナイフでの食卓もいいよね…

まあ僕としては箸で食べる方が性に合っているけど…
考えてみると、香澄は産まれた時からこんな食卓の中で育ってきたんだよな…

『いただきまーす』
そして女子に囲まれた中での食事。
普段から慣れっこではあるけどこれだけ人数が多いとやはり緊張する。
ここには親父も啓くんもいないから仕方ない。

それでも、弥生さんが下準備し、香澄が作った料理は最高の味だ。
こんなに完璧な嫁がいるなんて、僕はなんて幸せ者かと思ってしまう…どう考えても自惚れである。

「香澄ちゃん、あ〜ん」
「お、お嬢様、私も…」
向こうでは純ちゃんと桜ちゃんで女の戦いが始まっているんですが…

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