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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 406

「また風俗通いしてたのか?」
「いえ、それは流石に梓ちゃんに悪いと思って…」
啓くんも少しは成長したってことか

「まあ香涼と違って今回のことは突然聞かされた訳だし、啓くんがショックを受けたのは分かるよ」
「はい…まさか香涼ちゃんが兄妹だなんて、思ってもいませんでしたし…」

その妹の母親である涼香さんと関係を持っていた訳だしな…

「ゆかりさんとはどうなんだ?実はうまくいかないとか…」
「それはないです…むしろ、父さんがいなくなってしまった方が僕はショックでした…」
伊藤さんのことか…確かに今まで男2人で過ごしてきたからな…

「僕が悪いんです…そんな状態の中で、些細なことで梓と喧嘩して、それで…」

啓くんの今の悩みは、両親のことよりも寧ろ梓とのことにあるんだな…

「梓には僕からも話してみるよ…まあ時間は掛かるかもしれないけどな…」
「はい…覚悟しています…」

「男のコレって厄介だからな…」
僕は啓くんに見せるように自分のモノに手を宛てがい…続ける。
「女に快感を与える道具ではあるけど、時には凶器にもなるんだ…」

「お兄さんも、僕みたいなことがあったんですか?」
「ああ…もう10年経つかなぁ…」

当時のことを話すのは今でもちょっと抵抗がある。
でも、それが啓くんのこれからの為になるならいくらでも話そう…そう思った。

僕の中でそれ程までに、啓くんのことが大切な存在になっていたんだと、改めて思わされる…
何気に鬱陶しい奴だと思っていた啓くんだけど、心の底では弟のように思っていたんだ…

だから今まで誰にも話したことの無い、僕がやってしまった遥さんへの酷い仕打ちを話す気にもなったんだ…

「僕はさ…皆が思っている程、いい奴じゃないんだ…」
湯船に身を沈めながら、ゆっくりと話しはじめる…

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