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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 403

「啓は匠くんの妹さんとおつきあいしてるのよね?」
「ええ」
「いつ頃から?」
「僕もずっと東京にいたので詳しいことはわからないんですけど、高校に入ってからだとか…」
「そう…妹さんにも迷惑かけてないかな…心配だわ…」

「迷惑なんてことは無いと思いますよ…相手の弱った時に側にいられる方が、嬉しかったりしますよ…」
誰だって、強かったりカッコイイ時ばかりじゃ無いもんね…
情けなかったり、めちゃくちゃカッコ悪い所を見せ合って、絆は深まっていくもんだしな…

「よかったは…そう言ってもらえて…、これからどんなことがあっても…あの子から離れないであげてね…」

「はい…妹にもそう言っておきます…」

梓にとっては試練かもしれない。
しかし、これを乗り越えることでまた絆を深めるのだ。
アイツにも頑張ってもらいたい。

ゆかりさんの運転する車で、住んでいるマンションに着いた。
「啓くんはもう帰ってるんですか?」

「どうかしら?…最近は夜な夜な外出するから…心配なのよね」

夜な夜な外出か…
また以前のように寂しさを埋める為に風俗でも行っていなきゃいいんだが…

「あいつ、学校にはちゃんと行っているんですか?…」

「朝はちゃんと家をいつもの時間に出るから、たぶんそうだとは思うけど…」

…なんか怪しいな。
梓が入ればそんなこともないだろうけど、ここ最近関係が冷え込んでしまったとしたら、それも確実ではなくなる。

ゆかりさんがドアノブをまわすと、すんなりと回る。
啓くんはいるようだ。

僕もゆかりさんの後に続き、中に入る。

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