ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 395
「そんなこと気にしないで大丈夫ですよぉ〜〜、別に変なことする訳じゃありませんしぃ…」
変なことって…この子は何処まで分かって言ってんでしょうかね?…
「いやいや、そんなくっつかれると…男だったらヘンな気にもなっちゃうぜ…」
僕は冬美ちゃんを諌めるように言う…
「ふふ…ヘンな気って…興奮するってことですかぁ?」
「ふふ、わかってるじゃないか…」
この歳にして、男を狂わせる魅力を持っているのだから、君は。
身体つきも、中学生のそれではない。
「匠さんなら、大丈夫ですよ、私…」
そう言う冬美ちゃんはもう女の顔だ。
「はは、そういうことはもう少し大人になってから言うんだな…」
僕は精一杯、大人ぶって言う…
もしここで勃起でもしたら、それこそ後ろに手が周り兼ねないもんな;…
「結構…意気地無し?…」
「馬鹿言え、大人としてのモラルがあると言って欲しいな…」
「そうなの?私は別に…」
君が良くても君の周りの人はどうなのですか…
「そのかわり、しばらくこうさせてくださいね。匠さん、あったかくて私、大好きです」
冬美ちゃんが僕にしなだれかかる。
…素でドキッとすること言うんですね。
例えばこれが公園のベンチだったり…
夕日を眺めながらの浜辺だったりしたならば、僕も年上の男として冬美ちゃんの肩でも抱いてあげたと思う…
それでも此処は、いつ夏子さんや冬美ちゃんのお父さん入って来るかもしれない状況で…
増しては僕はこんな透け透けのパンツ一枚な姿なのを考えると、そんなことはとても出来ないのは、当たり前だった;…