ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 359
それは僕の思い上がりかもしれないけど、それが男でありながら男としての役目を果たせ無くなった宏への、せめてもの僕のできること…そう信じるしかなかった…
そう決心していながら、やっぱり僕は緊張してしまう…
背中を抱く手が、僅かに振るえしまう…
アンナさんに押し付けていた起立でさえ、力を失っていく…
「匠さん…匠さん…」
うわ言のように僕の名前を呟くアンナさん。
異国から日本に来て、健気に頑張って、最愛の伴侶と子供を得て、幸せいっぱいだったのだろう。
だったら、その幸せを、続けさせてあげたい…
躊躇いを、決意にさせるときが来たんだ。
「アンナさん、こっち向いて」
顔を上げたアンナさんの唇を、そっと奪う―
頼む蘇ってくれ!…
その強い願いに応えるように、芯を取り戻していく僕の分身…
アンナさんとの身体の間で、存在を強く主張し初めた…
「嬉しいです匠さん…私のために…」
「違うよアンナさん…目を閉じてごらん…これは宏のだよ…宏の勃起なんだよ…」
「うふふ…無理しなくていいですよ匠さん…私は、宏さんも、匠さんも、両方とも愛してます…」
アンナさん、あなたは、強いですよ…
自分自身をさらに奮い立たせ、アンナさんにも…
左手でアンナさんの乳房を掴み、右手は股の奥へと潜り込ませる。
まだ固く閉じたソコを指先でなぞる…
何度も…何度も…往復させる…
次第に緩まってくる蕾…
金色の陰毛がしっとりと濡れていく…
肉腹で小さな突起を探し出し…撫でる…そして転がす…
「ぁ!…」
耳元に吐かれたアンナさんの甘い吐息に、股間が疼いた…