ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 356
隣ではアンナさんがいそいそと服を脱いでいる。
ブラウスのボタンを外して現れたのは純白のブラだった。
…何の先入観だろうか、アンナさんの下着は黒だろうと思い込んでいた。
しかし下着の色がどうであれ、そのセクシーな身体は想像通りだった…
こんなチャンス二度とない…遥さんの言葉が蘇った…
確かにアンナさんの下着姿を見られるなんて、この先あるとは思えない…
もうこれだけで僕は満足だった。
一緒に風呂に入るだなんて…おこがましいとすら思ってしまう。
「本当に匠さんの身体、素敵ですね!宏くんにも見習って欲しいです〜」
アンナさん…ここで宏の名前出すの…止めて欲しいです;…
「宏さん、最近太って…」
ほう、宏がねぇ。
あいつは結構運動していたと思うのだが。
「それより、匠さん、お願いしますね!」
ニッコリ微笑むアンナさん。
ああ、こんな可愛い嫁がいて、宏って奴は…
アンナさんに手を引かれて、一緒に浴室の中へ入る。
躊躇うこと無く下着を脱ぎ去るアンナさん…
僕の方が照れてしまい、視線を外してしまう…
「どうしたんです、匠さん?ソレ、洗ってもらうんじゃないですか?」
「あ、いや;…替えのパンツが無くなっちゃうから…;」
洗ってもらわないにしろ、風呂場でパンツを掃いているのはおかしいとは分かっていながら、せめても抵抗だった…
「ダメですよぉ〜ソレ…染みいっぱい出来てますから、洗った方がいいと思いますよ!」
あ、はい;…遥さんとで、いっぱい汚してしまいました;…
言われてしまったら仕方ない。
パンツも脱衣所の洗濯カゴの中に突っ込み、僕も裸になる。
「ああ…」
アンナさんの一糸纏わぬ姿、それは美しい、それ以外に形容のしようがなかった。
「匠さん…ステキです…」