ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 36
…うん。香澄ちゃんには申し訳ないけど、やっぱり着馴れた服が一番だ。
5年前の服に違和感は全くない。
見事に体形を維持できていたようだ。素晴らしい。
香澄ちゃんに仕立ててもらった一式は代わりにタンスにしまっておく。
相変わらず香澄ちゃんは可愛い顔して眠っている。
…やっぱりお疲れだったんじゃないかな。
涙の線をそっと拭いてあげ、可愛い唇にキスをする。
"ふぅーふぅー"と寝息を立てたまま、起きる気配はない…
…寝かせてあげるか…
僕も横に寝転ぶと、"うぅ〜ん"と大きく伸びをする。
天井には高校時代に貼った、地域限定アイドルが乳房を寄せていた。
この子も、今や国民的アイドルになったかと思うと、短いようで5年の月日の長さを感じざるおえない。
しばらくすると、香澄ちゃんが寝返りを打ってこちらに向く。
もう少しでぶつかりそうだった。
「匠さぁん…」
「ん?」
起きたのか、と思ったが、どうやら寝言のようだ。
…紛らわしいなぁ。
「んふ、匠さぁ〜ん…ダメですよぉ〜…んふふ…」
…ホントに寝てるんでしょうかこの娘は。
いったいどんな夢を見ていらっしゃるのですか?
投げ出されていた手がもぞもぞと動き出す…
…これって…まさかだよね。
その手がブラウスの裾をたくし上げ、スカートの前立てに浸入していく。
…まじですか!?@@
「匠さぁ〜ん…お願い…」
…へ?僕に何か望んでるってこと?
僕は恐る恐る手を伸ばし、スカートのホックを外してあげる。
すーっ、とスカートが下がっていく。
…寝ながらこんなことが出来るって、香澄ちゃん、アンタ器用すぎるだろ!
そして現れる純白のパンティ。
…一旦収まりかけた股間の興奮が、また戻っちゃうじゃないか。
何をすることも出来ずオロオロしていると、ぱっと香澄ちゃんが瞼を開き、目を覚ます。
そして、僕を見てニヤリと笑った。