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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 35

シーンと静まり返って、物音はしない…
…気でも効かせて、散歩にでも出てくれたのかな?

僕は何気に部屋から出ると、階段へと向かう…
ん?…
廊下の突き当たりの部屋から、何かが聞こえたような気がした。

…猫でも飼ったのか?
子供時分、捨て猫を拾ってきた梓が、猫毛アレルギーの親父から、小言を言われていたのを思い出す。

…足音を立てないよう、ゆっくりと部屋のドアに近づく。
集中して聞こうとすると、その物音は定期的にリズムよく発せられているのがわかった。
…そして、この音は猫の声などではない。

「…ぁん」
…梓…
紛れもなく梓の声だった。
声の主が実の妹…だが、妹も所詮女。
僕の股間は不覚にも反応してしまうのだった。

これが毎日でも顔を合わせていれば…
それともお袋みたいに、5年前とはあまり変わっていなかったとしたら、僕にこんな反応は起きはしなかったと思う。
それ程に、梓はこの5年間で随分な成長を遂げていた。
もしこの再会が、家ではなく街中で擦れ違ったとしたら、僕は気づかずにナンパし、よくよく顔を見てから梓だと気づくかもしれなかった。

…ヤバイよな…
ホテルで買い揃えてもらった細身のズポンは、普段以上に僕の股間を締め付けてくる…

「あ〜ん」
梓の声は次第に大きくなってるように思えた。
…いつまでもここに突っ立っているわけには行かない。
僕は2階の自分の部屋に戻った。

部屋に戻ると
香澄ちゃんはベッドの上で、すぅすぅと寝息を立てていた。

…全く…どいつもこいつも…
僕は半ば呆れつつ、楽な恰好に着替えるべく服を脱ぐ。
洋服箪笥には、5年前に仕舞い込んだあの頃の服が、アイロンを掛けられた状態で綺麗に並んでいた。
…お袋
"ありがとう"という感謝を胸に、窮屈なズボンをアルマーニと一緒に下ろす。
ビヨォ〜ンと揺れる股間の昂りは、流石に恥ずかしいものがある…
香澄ちゃんが目覚める前にと、慌てて手にしたトランクスは、パリッと糊まで効いていた。

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