ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 346
調子に乗ってそんなことまで言えてしまう。
「もぅ…ふふ、でも匠くんらしいなぁ」
「僕ってそんな風に見えました?」
「まあ…!?」
隣を歩く遥さんを抱き寄せ、頬に軽くキスをする。
「…っ!?」
鳩が豆鉄砲食らったような表情のあと、かあっと遥さんの顔が赤くなる。
可愛い…それは本心からそう思った。
ここが公道じゃなかったら直ぐにでも押し倒し、一つになりたい欲求に駆られる。
「気が早いなぁ〜、料理の効果、効き過ぎちゃったかな?…」
遥さんの手が股間に触れる…
僕は恥じらうことなく、ソコを突き出した…
「ふふっ…もぉう、硬くなってるじゃん」
遥さんがニヤッと笑った。
グッと身体を抱き寄せ、歩道を歩く。
「近いから、もうちょっとだけ我慢してね」
「社員寮とかですか?」
「そうじゃないんだけど、マンション借りてるから」
「近いんですか?…もう我慢できそうも無いんですけど…」
マンションに着いたら直ぐに出来るように、遥さんの尻を揉みしだく…
「もう匠くんったら〜もうちょっとだから辛抱して頂戴!」
パチンと手の甲を叩かれる……;
それから歩くこと数分。
「ここだよ」
遥さんのマンションに到着した。
エレベーターで遥さんの部屋がある3階まで上り、はやる思いで向かう。
遥さんが部屋のドアを開け、僕を招き入れる。
再び鍵をかけたのを見て、僕は遥さんを押し倒し、唇を奪った。