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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 343

「あ!めちゃくちゃ美味いっすよコレ!」
一口入れただけで口の中いっぱいに旨味が広がる。

「よかった〜遠慮しないでいっぱい食べてよ!」
頬杖をつき、ニッコリと微笑む遥さん…
なんだか怖いんですけど;…

少し後に、遥さんのメニューがやってきた。
遥さんもここで済ますんですね。

「この時間にも開いてるから、夕食を考えるのが面倒になったら食べに来るんだよ」
「へぇ、いいですねぇ」
僕も一人暮らしだったらそう考えるかもしれない。

「遥さんは今、一人暮らしですか?」

「ええ…家には宏家族が同居し初めたから、居づらいじゃない…」

同居か…
結婚って甘いばかりじゃ済まないから、宏は宏で大変なのかもしれないよな…

「…宏元気にしてます?」
「そうそう、匠くんに会ったって言ったら、凄い懐かしがっていたはよ…」

「そうかぁ…久しく会ってないからなぁ…」
それこそあのときが最後だったなぁ。
ガキの頃から一緒に遊んでいたヤツが今は良い父親してるってのも想像がつかない。

「一緒にいると羨ましくもなっちゃうしね〜」
遥さんがため息を吐いた。

「やっぱり遥さんも結婚したいんですか?…」
「それゃあそうよ…愛する人と結婚して、ちゃんと家庭を持ちたいんだけどね…」

ちゃんと家庭を持ちたい…?
今付き合っている人とは、それが叶わないとでも言っているように僕には聞こえた…

「出来ないんですか…?今の彼氏さんとは…?」

僕の不躾な質問に、遥さんは微笑む…

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