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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 342

「あの子も男に飢えてるし、匠くん、食べられないよう気をつけてね〜」
「夏子さん…いくらゆかりさんがそうだからって、匠くんにそれは…」

この2人は、ゆかりさんの本当の事情を知らないのだろう。
過去のことに苦しみ、今も引きずっているだろうゆかりさんの内情を。

…でも、薄々気づいてはいたのかな?

僕の疑心に気づいてか、夏子さんが軽くウィンクして見せた。

あ、ここでは話せないってことなのか?…
確かに、初めにゆかりさんの噂を聞いたのは、ラブホで遥さんからだった…

遥さんを疑うつもりはないけど、あかりさんと啓くんの関係を知ったら、誰かに言いたくなるのは予測できるもんな…

「それじゃ私はこの辺で。匠くん、一緒にお仕事できるのを楽しみにしてるね〜」
「あっ、はい…」
夏子さんはそのままカフェを後にした。

「ふぅ…あ、そういえばメニュー頼まないと」
「大丈夫だよ〜、私がやっといたから」
遥さんがニコッと笑ってテーブルのある部分を指す。
そこには、タッチパネルのモニターがあった。

流石最先端をいく和彦さんの会社だ。
後数年もしたら、ロボットが料理を運んで来るかもしれないな…

「夏子さん…素敵よね。大人の女性って感じで憧れちゃうな…」
「あ、はい…遥さんだって充分に素敵だと思いますけど…」
「やだぁ、冗談ばっかり〜…そんなこと言うと…今夜は寝かさないぞぉ〜!」

や、やっぱりそのつもりだったのか…!
「だからぁ、たっぷり精のつくもの食べてもらいましょう!」
「えっ、遥さん!?」
驚き戸惑う間にメニューが運ばれてきた。

「どうぞ〜」
…見た感じ普通ですね。何が違うんでしょうね。

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