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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 324

純ちゃんは確かに人生経験豊富な気がした。
あのあと、いろいろ話を聞いたのだが、漫画家を目指しながらさまざまなアルバイトで食いつないでいたんだとか。

「今度は、萌ちゃんが先輩として教えていく立場だね。頑張らないと」
「そうですね。私に務まりますかね…」
笑顔の中に不安そうな色が。

「萌ちゃんなら大丈夫さ!僕が保障するよ。」
「そうですかね?…」
「ああ、萌ちゃんの今までの苦労が、きっと約に立つと思うさ…」
「そう言って貰えると、嬉しいです…匠さんって…本当に優しいんですね…」
「そ、そうか?;…そんなことも無いさ;…」
「ううん…私が今まで出会った男の人の中で…一番優しいです…」

萌ちゃんが、頬を少し赤くさせて、そう言った。

…可愛い。
しばらく会ってなかったけど、萌ちゃん、髪型が少し変わっていた。
大人っぽくなっている、のかな、少なくとも、以前より可愛いなと思う。

…そんな顔されたら、こっちもドキドキするよ

「も、萌ちゃんは…今まで悪い男にしか出会ってきて無かったんだよ…だからそう思えるに過ぎ無いんじゃないかな?…僕なんて、普通の男だぜ…」
僕まで萌ちゃんに吊られて顔が赤くなってくる…

「それなら私…普通でもいいんです…普通の匠さんが…好きです…」

…普通の、か。
今までの萌ちゃんの人生は、普通じゃなかったんだ。
当然、出会った男たちも…

そんな真摯で、純粋な萌ちゃんに、僕は感動してしまった。
「萌ちゃん、僕でいい、の?」
「はい、匠さんが、大好きです…」
自然と、お互いの距離が縮まる…

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