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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 321

ずっとあの敷地内で生活しているせいか、香澄ちゃんは人一倍寂しがりやだもんな…
増しては、純ちゃんとは特別な関係にあった訳だし、純ちゃんが出て行ってしまって落ち込むのは当たり前だな…

「それで、香澄ちゃんはどうしてるんだい?…」
「はい…昨晩は全然眠れ無かったみたいで、ずっとお庭を散歩しておいでです…」

お、おい…
あのとき出会わなくてよかった…のか?

そういうことより、香澄ちゃんにとって純ちゃんがいかに大切な存在なのかがわかる。
香澄ちゃんのショックは相当なものだろう…
…そこまで深い関係だったというのもなんとも。

「匠さん、お勤め開始される前に、一度お嬢様にお会いになってあげてください」
ソフィアちゃんが言った。

「ああ、もちろんそのつもりだよ。」
こんな事を聞いたからには、兄妹とか何だとか気にしている場合ではなかった。
今すぐにでも飛んで行って、香澄ちゃんを抱き締めたかった。

「よかったぁ〜、本当はそれをお願いする為に匠さんに会いに来たんです。」
萌ちゃんは嬉しそうに笑った。

「そうなんだ。でも、僕もみんなの顔が見れて良かった」

3人の顔がぱあっと明るくなった。
「明日にでも、そっちに行っても良いかな?」
「もちろんです!」
「お嬢様もきっと喜ぶと思います!」
瞳がキラキラしてる。
ホント、みんな香澄ちゃんのことが大好きなんだな…

「それでは用も済んだし、失礼しますね…」
「へぇ?もう帰るの?…」
「はい、私とソフィアはこれから映画を観に行くんです〜」
「萌ちゃんは…?」
「私はその映画、杏さんと前の休みにもう観ちゃいましたんで、街でもぶらぶらしようかな…と思って。」
「あ、それならもっとゆっくりしていくといいよ…」

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