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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 320

…ずいぶん時間が経っているような気がするけど、純ちゃんとヤったのは今日、今さっきのことなんだよね…
そりゃ火照ってくるはずだよ。

「純ちゃんがいないとさみしい?」
「まあ、さみしくないって言うと、嘘になるかな…一緒に働いて、一緒に生活して、お姉ちゃんみたいな感じだったから…」
舞ちゃんがうつむき加減で言う。

「それにぃ…いろいろ教えてもらったんでぇすよぉぉ…」
もじもじとしながら萌ちゃんが俯いた。

「ん?どうしたのさ?」
僕はミントの漂う紅茶を差し出しながら、萌ちゃんの顔を覗き込む。

「いろぉいろぉはいろぉいろぉですよぉお〜…匠さんの意地悪ぅ〜」
萌ちゃんは蛸のように真っ赤になっていた。

…はあ
ってことは、青山家のメイドはお嬢様相手だけでなく、メイドさん同士で致すこともあったというわけでしょうか?
純ちゃんは頻繁に香澄ちゃんと致していたようですし、萌ちゃんが『教えてもらった』というのはあっち方面のことですね。

「純は私も憧れたレディでした」
ソフィアちゃんが言う。

「まあ、メイドを辞めたのは確かだけど、この近くで暮らすみたいだし、そんなさみしがることはないよ」
みんなを励ますように僕は言った。

「あれぇ…?何でそんなこと匠さんが知っているんですかぁ〜?」
舞ちゃんの言葉に、ソフィアちゃんと萌ちゃんもカップを取る手を止め、不思議そうに僕の顔を見た…

やばぁ…
「あ、そ、それはだな…そうなんじゃないかと単なる憶測で…まあ純ちゃんのことだから皆と離れられる訳なんて無いと思ってさぁ…」

…つい喋りすぎてしまった。

「まあ、匠さんの仰るとおりなんです。それでも、純さんと会う機会は減ってしまうので」
萌ちゃんが言う。
「お嬢様が純に、仕事部屋をあげるから家に残って!と訴えたんです。それも、純は断ってしまって…」
ソフィアちゃん。
…ああ、やっぱりそうなのか。

「純さんと離れ離れで一番寂しがっているのは、お嬢様なんですよね」
舞ちゃんが言う。
それは僕もわかる。

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