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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 31

「美味しい洋梨があるのよぉ〜」
…おいお袋、あなたも相当食ってませんでしたか?

それでも、お袋と一緒に白い果実を美味しそうに頬ばる香澄ちゃん…
親父のいう通り、この2人ってこんな"大食い"のとこまで似てたのね…

[こんなにいっぱい食べてもらえると、ホント嬉しいはぁ!柏原家の人達って皆、食が細くてねぇー…」
…嫁に来たからといって、あなたも柏原家の人でしょうが…てか、僕らは食が細い訳ではなく、到って普通と思うんですがね…

「ん〜お腹いっぱいですぅ〜」
ようやく満足したのか、ソファーにごろんと寝転がる香澄ちゃん。
…おい、すっかり居候状態だな。

「満足してもらえれば私もうれしいわ〜」
お袋はそれ以上にご満悦のようで。

「さて…香澄ちゃんさ、寝るなら僕の部屋に来なよ」
「匠さんのお部屋ですか?」
「うん」
「は〜い、お邪魔しま〜す♪」
…後ろで自分の特等席を取られた感じで苦笑いする栞の姿も見えたのでね。

「あ、栞とお父さんと3人で出かけるからぁ」
お袋が僕の背中に向けて言う。
「3人?珍しいね」
「栞の成人式の着物見にいくのよぉ。」
…お、栞もそんな歳になったのかぁ〜。
「梓は?」
「啓くんが来るみたいよぉ」
…へ?啓って?
「それじゃ香澄さん、夕飯は腕を振るうから楽しみにしていてね♪」
…おいおい、夕飯食べて行くなんて言ってないぞ
「はぁ〜い!♪」
…ここで返事しちゃっていいんですかぁ?香澄ちゃん…

うーん。
「香澄さん?」
「はい」
「夕食もここで?」
「はい!」
「香澄ちゃん、自分のご実家は…」
「…ごめんなさい、まだ帰る勇気がないです…」
そこでがっくり項垂れ、しょげてしまう香澄ちゃん。
こういうところは、やはり年頃の女の子か。

「まあまあ、匠兄ぃ、今日は泊まっていってもいいんじゃない?」
そう言ったのは梓だった。

「そうやって甘やかすと、1日が1週間になって、1週間が1ヶ月になっちゃうんだぜ。」
「わぁ〜♪そんなに匠兄ぃ、こっちにいられるのぉ?」
…僕の話しじゃないんですけど…

「いいかもなぁ〜♪結婚したらここで皆と一緒に住もうかぁなぁ〜」
…はい?誰と誰が結婚するんです?…

「うわぁ〜楽しみぃ!私も啓くんと一緒に同居するぅ〜」
…だから、誰?その啓くんって誰?

「彼氏くん?」
「うん♪。もうすぐ来るよぉ♪紹介するねぇ♪」

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