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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 32

ほー。梓に彼氏ねぇ。
血のつながった妹だし、恋愛感情は沸かないけどちょっと複雑な気分になるね。
きっと葵や栞にもいるのかなぁ。

…でも、結婚はまだ早いよな。
香澄ちゃんだってまだ高校生だし。
親父とお袋のケースはレアすぎる。

…まあ、地元で再就職って手は考えておこう。
求人広告には世界が誇る自動車メーカーの期間工の募集があったな…

「あれ?この人たち誰?」
「あぁっ〜今噂してところなのぉ〜。紹介します!伊藤啓くんでぇす!」
…ちょっと、断りもなく人の家に上がり込んじゃう訳?

「うわぁ〜♪かわいいぃ〜高校生?」
「は、はい…」
…香澄ちゃん、かわいいってことは無いでしょ…

「啓くん、この人が梓の大好きな匠兄ぃ♪そして彼女さんの香澄さぁん〜」
…”大好き”って…照れるなぁ

「あ!すみませんでした!伊藤啓です。宜しくお願いします!」
…お、深々と頭垂れちゃって、なかなかの好青年なんじゃない?

「梓はお兄さんは東京で働いてるって言ってましたけど」
「うん、今日帰ってきた。残念なことにクビになった」
「匠さん、暗い話禁止!!」
後ろから香澄ちゃんに小突かれた。

「啓くんはよく家に来るの?」
「最近ですね。皆さんいい人たちです」
まあお袋は誰にでもオープンな人だからな。
その意味では啓くんも良かったかもしれない。


「今日は誰もいないって聞いていたんで…」
何気に言う啓くんの横で、肘で小突く梓…
"はっ"とした表情を浮かべた啓くんは、顔を赤らめ頭をかく。

…お前…Hなことしに来ましたっことかよ?…

「もおぅ…啓くんのおしゃべりぃ!」
…梓…君がそんなに反応しなければ、スルーしちゃたと思いますけど…

「啓くんと梓は同級生?」
「はい、同じクラスです」
…ふむ
まあ同級生、同い年のカップル、そういう初々しいところもあって良いのでは。

「僕と香澄ちゃんは部屋に篭りますんであとはごゆっくり」
「た、匠兄ぃ、それどういう意味…」
「じゃあ香澄ちゃん、行きましょうか」
「は〜い♪」

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