ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 290
…啓くんよ、ここでヤるとはなかなかのツワモノ。
しかし、後に入る人の身にもなってくれないかなぁ。
僕の後には梓たちもいるんだから。
…それにしても、昨日はいろいろあった。
伊藤さんと、その妻だったであろうゆかりさんと、さらに想像の広がることになったのだから…
「あ、何かいいかな…?」
感慨にふける俺の耳に、聞き覚えのある野太い声…伊藤さんだ。
「は、はい。どうしたんです?」
僕はドアを空け、何事かという表情で顔を見た。
「操さんにさ、後が詰まるから一緒に入ってくれって言われてさ…」
お袋…いくらなんでもそれは無いでしょ;
「あ、なんだかすいません…直ぐ出ますから…」
「気にしないでいい、いい…俺は横で身体だけ洗ちゃうからさ。」
伊藤さんの身体は、細身ながらも筋肉がついてがっちりしていた。
…正直、僕よりも逞しい気がした。
「伊藤さん、鍛えているんですね」
「はは、そうでもないよ。今までの仕事の中でこうなっただけだよ」
「でも羨ましいですよ」
「何を言うかね、柏原くんだって今から頑張ればなれるさ」
笑いながら身体に力を入れ、割れた腹筋を際立たせて見せてくれる伊藤さん。
僕の視線は臍下から続くギャランドゥ―に導かれるようにして、そのまま下へ…
ぅぇ?…………デカ…;
黒々とした陰毛から生え出た竿は、芯が通っていないにも関わらず、僕が勃起した時ぐらいな(それ以上かな;)存在感をもって、股に垂れていた…
なかなかお目にかかれるものではない。
自分のモノに自信がなくなるくらいだ。
…しかし、コレのせいでゆかりさんと涼香さんが泣かされたとなると、思いは複雑である。
「伊藤さん、見かけによらず、ワイルドですね…」
「ハハ、そうでもないよ」