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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 281

「それじゃあ弥生さんともその頃から?」
「ああ、そう考えると彼女とも随分と長い付き合いになるんだな。」
「弥生さんの親友だった桜木操のことは…御存じですか?」
「そりゃあ知っているさ。学校1の美少女で、皆の憧れの的だったからな。」

…その桜木操が僕の母親だって、知らないのか?

話しているうちに、家の門の前に着く。
やはり車だとすぐに着いちゃうな。

「先に降りてていいよ。適当な場所に停めてくるから」
先に僕と啓くんが車を降りた。

「待ってる?」
「まあ、すぐに来るでしょうし」

ちょうど日が暮れようとしていた。
家のほうから、お袋の料理か、いい匂いが漂ってきた。

「おっ、お二人揃って御帰還かぁ?」
庭から如雨露を持った親父が顔を出した。

「あ、ただいま。今啓くんのお父さんが送ってくれてさ、車止めに行ってんだ。」
「おおそうか。まさか梓をくれって挨拶に来た訳じゃないだろうな?」
「親父…;親父とお袋じゃないんだから、それはちょっと早いんじゃないか?なあ啓くん…」
「はい…それは無いです…;」

そこに
「どうも、啓がお世話になっていて」
伊藤さんがやってきた。

「やあこちらこそ…ってあれ?伊藤ってもしかして」
「ああ、柏原先生でしたかぁ」
…そうか、高校時代というと、親父も絡んでくるよなぁ…

「おう伊藤!元気だったか?」
「はい勿論です!ほんと柏原先生お久しぶりです!」
「もう何年になる?…お前が高校中退して以来だから、20年は経っているんじゃないか?」
伊藤さん…高校中退してんのか…

「あの時は家業を継ぐのに抵抗してて、無茶しました…先生には散々世話になっておきながら、報告もしないで申し訳無かったです…」

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