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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 272

「せっかくだから、柏原くんもやってみる?」
「僕がですか?」
「同性からの評価も重要なのよ」
「…ですが、僕も全然」
「男の子の体格にパンツが似合っているかが一番重要ね」
夏子さんが紙を手渡す。
…あ、啓くんもあるのね。

まあ気心が知れている啓くんとはいえ、そんなもん見たくは無いのが本音だけどね。

「一応ここでの上位ランクの商品を、別室でのお客様にお披露目することになっているのよ。」
「ああそうなんですね。どうりでここは女子社員ばかりだと思っていましたよ。」

「恰好が恰好なだけに、意気なりだとモデルくんも緊張するのよね。」
「そんなもんなんですかぁ。」
「ええ、怖気づいてパンツの中身が縮み上がっちゃうと、台なしなのよ〜」
…あ、そっちの心配ですかぁ;

「…そっちも大事なんですか」
「男の子だからね〜」
…まあ、パンツを際立たせるモノではありますがね。

正面に立つモデルの彼らを、改めて見てみる。
右端に啓くんの姿もあった。
…しかし、モデルくんたちのパンツ、どれも似たりよったりに見えてしまうんですがね…

ここにいる女子社員さんたちも絶対にパンツなんて見てないで、モデルくんたちの身体を見ているんじゃないのか?

「真ん中の子、滅茶カッコよくない?」
「うん、でも左側のモデルくんの方がマチョでタイプだなぁ」
「それよりも一番右の子、スレンダーでかわいいぃ〜」

ほらな…;
こいつらパンツなんて見ちゃいないぜぇ…

…まあ、モデルがよければパンツも良く見えるんだろう。
そう前向きに思っておこう。

しかし、前に立つモデルくんもそれぞれ個性がある。
ガチガチに緊張しちゃってるのもいれば、物怖じしない大物感あるタイプもいる。
啓くんは…どちらかというと前者やね。

「モデルの方にとっても悪い話ではないんですよね」
隣にやって来てそう言い出すのは葉月ちゃん。
「ほう、どうして?」
「ここから、男性雑誌とか、果ては芸能界への足がかりになった前例もあるので…」

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