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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 267

「それじゃ勉強させてもらいますよ。モデルは出来なくても手伝いぐらいならできますからね。」
「よかった。お言葉に甘えてモデルくんの準備お願いしまぁ〜す!これ名簿ねぇ!」

よかったのはこっちだよ〜
僕は安堵し、モデルのリストをパラパラと巡った。

ん?……………
け、啓くぅん!?

モデルのリストに載っていたその名前。

『伊藤啓』
生年月日とか住所では判断付かないけど、この名前は間違いなくそうだ。

ゆかりさん…
ニコニコと楽しそうに微笑むその顔を見ながら、僕は複雑な思いになった。

「どうしたの?」
そんな僕に聞いてきたのは夏子さん。
「あの…このモデルたちって、どうやって選んだり、決めたんです?」

「基本的には美玲ちゃんに任せているのよ。彼女の男の子を見る目は確かなのよ…。それがどうかしたの?…」
「夏子さん…今日のモデルのことはゆかりさんは知っているんでしょうか?…」
僕は夏子さんの耳元で声を潜める…

「ゆかり…?多分知らないと思うはよ…私もゆかりもよっぽどでない限り、細かいことには口は出さないようにしているもの…」
ゆかりさんは知らないのか…
夏子さんはゆかりさんの息子の存在を知っているのだろうか?…

いったん部屋から出て、モデルの高校生の子達を出迎えに行くか。

…にしても、啓くんという男は、どこまでこう、僕の周りに関わってくるかね…
ここではあくまで他人を装いたいと思うんだけどね…

「あ、モデルくんたちもう来てますかねぇ?」
美玲ちゃん。
啓くんを発掘したとされる主。
ただ、彼女だって啓くんの環境を知ってるはずがないよなぁ…

「美玲ちゃん、この伊藤啓って子は何処で?…」
「あぁ〜その子可愛いでしょ〜カノジョさんと街で歩いているの見掛けて、スカウトしたんでぇすぅ〜」
カノジョさんって、梓かよ…;

「それじゃあ、ゆかりさんはこの子のこと知らないの?…」
「はいぃ〜モデルくんの手配は私に一任されてぇますからぁ〜」
やっぱりそうか…

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