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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 250

「そ、そうなんですか」
それもある意味で怖いし、すごくプレッシャーなのですが。

白鳥部長はふぅ、とため息を吐いた。
「…思えばこの会社に入って十数年…最初はコネだの裏口だの散々言われて同期からも敬遠されて、毎日のように辞めたい思いが募っていて。それでもなんとか頑張って、今は私を慕ってくれる子達と一緒に仕事が出来てる…」
急に自分の過去を語りだす。
そこで、僕はあることを思い出さずにはいられなかった。

「あのぉ…ご結婚は?…」
「ふふっ、それを女に聞いたら、セクラハラになるそうよ…」
「あ、すみません;…そんなつもりじゃ…」
「分かっているはよ。私のやってることだって、充分パワハラですものね…」

確かに…パンツ見せろだの、違った状態を確認したいなど…普通だったらありえないか…

「でも、これもうちの仕事には必要なものだから…ごめんね」
「いえ、それで採用されるのなら…」
「ありがと。君に決めて正解だったわ」
「そんな」
…白鳥部長が微笑む。

「で、白鳥部長…」
「ゆかりでいいよ。うちの課は上下関係なく名前で呼び合ってるから」

「ゆかり…さん…は、バツイチと聞きましたけど…」
「あ〜、岩田さんから?」
「いえっ…そういう訳ではっ;…」
「まあいいはぁ。…そうよ、私は青山家の庭師と結婚していた…その縁でここに入れてもらったのよ。」
「和彦さんに…」
「柏原くん?…あなた和彦さんを知っているの?…」

…流れに乗って言ってしまった。
しかし、いずれはわかるだろうし、隠すことではないと思った。

「…ああ、僕の父が教師でして、和彦さんは父の教え子だったのですよ」
「あら、そうなの…」
まあ、まずはこのくらいで…

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