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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 248

…一人だけに。
緊張でまたドキドキしてきた。
…いや、ここで頑張らねば。

面接室のドアをノックする。
「どうぞ」
明るい感じの声が聞こえた。
「失礼します」
ドアを開ける。

「柏原匠くん?初めまして。白鳥ゆかりです」
…涼香さんと同い年くらい?
いや、見た目は涼香さんよりも若く見えるのだが。

僕と同じぐらいに見えるといえば見えるし、かといってずっと年上と言われればそうかとも思える…
いい意味で年令不詳な人だ…

「ごめんなさいね。突然来て頂いて…」
「いえ、呼んでいただいて恐縮です。よろしくお願いします。」
「こちらこそよ。岩田さんに変なお願いしちゃって、驚かれたでしょ?」
岩田さん?…あ、遥さんのことか…

「変なお願い?…」
「ええ、でも商売柄、柏原匠くんがどんな下着をつけているか、気になってね…」

A3サイズの印画紙を手に取る白鳥部長…それは僕のパンツ姿だった。

…うーん
拡大コピーされた自分の姿、あまり見たいものではない。

「うちの課は現状、女の子しかいなくてね。そういうときに白羽の矢が立ったのが君なんだ」
「そうですか…」
「抵抗なかった?」
「まあ…下着姿を撮られて、メールで送られるってそうあることじゃないですからね…」
「ごめんね」
「いえ、僕も、背に腹は代えられないといいますか」

「これからも海外ブランドの商品選択の時や、我が社での開発商品の時には力を貸してもらうけど、大丈夫かしら?」
「僕にできることなら何だってやるつもりです!」
「それを聞いて安心したはぁ。女ばかりだとどうしても分からない事が多くてね…」
「あ、はい…」
たかがパンツ…されどパンツ…ってことなんですかね?…

「じゃあ、こちらでお話しましょうか」
お互い椅子に座って向き合う。
「よろしくお願いします」
「そんなに固くならないでいいから。ほぼ柏原くんで決まりよ」
「はあ…」
「うちの課で選考した結果、満場一致で決定したのだから」
…それって、選考というか、人気投票…?

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