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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 232

!?
その言葉に思わずドキリとする。
…というか、僕、そんなに和彦さんに似てるんだろうか?

「社長と僕が?気のせいじゃないんですか?」
「だと思うけどね。うちの総務部長はそればっか言ってた」
まさか遥さんに、それを知られてしまっては。

少し話をはぐらかす。
「…今日の面接の結果、どうなるんですか?」
「…それが困ってるのよ」

空になったジョッキグラスを下げに来た店員に、遥さんはハイボールを頼み、僕も"同じで…”と言う。

「困ったことって何です?」
「ええ今回は知っての通り、男のエンジニアに絞っての求人だったんだけど、急遽営業部からも1人回してくれって言われてね。」
「営業ですか…畑が違いますね…」
「そうなのよ、しかも下着専門に取扱う部署なもんで、女性ばかりなのよね…」

oh、そりゃまた大変、ってか、下着って…
「…そんなところに男が入って大丈夫なんですか?」
「営業部の人は大丈夫っていうんだけど、私もまだ半信半疑なのよ」

「柏原くん、どう?」
「どうって…僕は営業すらやったことないので…しかも女性メインの職場なんでしょう?」

「実はね、その部署の部長さんが、柏原くんは"どうだろう?"って打診してきたのよ。」
「マジですか?…な、なんで僕を?」
焦ってハイボールを飲み干してしまう。

「女性の多い家族構成ってことと、柏原くんって男性用下着の試着をして貰うには、調度いい体格らしいのよ…」
「げぇ!?…下着の試着って、そんなこともするんすかぁ?」
「それはそうよ。女ばかりの部署だから苦労してるみたいよ。」
「無理です無理です!第一僕なんか"ダサイパンツ"しか穿いたこと無いんですから!」

「ダサいパンツ?柏原くんがダサいと思ってるだけで、女の子がどう思っているかは違うと思うな」
遥さんはニヤリと微笑む。

「…センスに自信なんてないですよ」
「女の子ばかりの職場だからこそ、男の子の意見を聞きたいのよ」

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