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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 194

確かに…
あの頃の僕はまだ高校生で、恋愛についてもほとんど何もわかっていなかった…
そんな中人妻の弥生さんと交際するなんて無謀だったのかもしれない。
今、もし弥生さんと付き合えるなら、もっと上手くいくと自分でも思える。

…でも、今は香澄ちゃんがいる。
弥生さんもきっと、僕と香澄ちゃんの関係を後押ししてくれているはず。

ただ、よく考えると、今の状況は、あの頃にすごく似ていると思った…

皆が互いを思いやって、前に進むことが出来なかったあの頃…
今回は同じ過ちを犯しす訳にはいかない…

「そう言えば、お袋は何所で涼香さんと?」
「Fairgroundで偶然に…」
Fairground?…ああ、お袋が時々1人で行くBarか…

「気心知れた間柄より、返って全くの他人への方が、何でも話せるものなのかもしれないはね…」

「涼香さんも、いろいろと悩んでいたのかな」
「そうかもしれないわね…青山くんも、弥生の前の旦那みたいなところがあったから…」
和彦さんに?
優しそうで、懐の深いあの人に、そんな面は感じないが…

「いい人だったわ、涼香さん…まさか青山くんの奥さんで、家もこんなに近いとは思わなかったな…」

「ああ、世間に捕われることなく、自由に生きる姿は見習いたいよ…」
「“愛する男が、ずっと側にいるから、自由でいられる"って…彼女言っていたは…何やかんや言っても、青山くんのこと愛しているのかしらね?…」

それはそうだろう…青山家に男は…3人しかいないからね…

青山家の3人の男…あぁ、そういえば。

「梓と啓くんは、いつごろから付き合い始めたのかな」
「高校に入って少し経ってからじゃないかな…その頃からよく遊びに来てたわよ」
「啓くんが青山家に住んでることは、いつごろ知ったの?」
「そうね…匠が家に帰ってくる、少し前かな?」

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