PiPi's World 投稿小説

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

の最初へ
 181
 183
の最後へ

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 183

「そうなの…?」
「ある意味、ストレスなのかもしれないないです…いっくら敷地は広いといいましても、鳥かご状態ですから…」
「それで、反抗してるってことなの?…」
「今まではそんなこともありました…それでも、家出から戻ってきてからは、そんな我が儘一切お言いにはなりませんですよ。」

家出から戻ってきたのは昨日の今日のようなもの。
ワガママで反抗的な香澄ちゃんは正直想像できない。

「匠さんのおかげだと思います。お嬢様は変わったんだと」
「そうかな…」
僕の実家に泊まったあの日、涙を流しながら普通の生活をしたいと訴えていた…
香澄ちゃんが抱えていたフラストレーションは計り知れないものだったのかも…

「もっと外の世界に触れた方がいいと思うんです。だから家出の時も協力したんです。」
確かに桜ちゃんの言うことは最もだよな…

「和彦さんと涼香さんは、そんなに香澄ちゃんを外には出しくは無いのかな?…」
「そこが不思議なんです…ご主人も奥様も、モラルに縛られない自由な生活をしておいでですもの…」


首を傾げる僕に桜ちゃんは、
「でも、今回の一件で、ご主人も奥様もお嬢様のお気持ちに気づかれて、環境は変化しそうですよ」
「それは良かったね」
「すべては匠さんのおかげですね」
「僕だけじゃないはずだよ」

「いいえ、匠さんのお力ですよ。お嬢様は本当に匠さんと出会えてよかったです。」
「それを言うなら僕の方だって同じだよ…もし香澄ちゃんと会っていなかったら、こうして桜ちゃんと話していることも無かったんだもんな…」
「やだぁ匠さん…私たちは話し以上の関係も持ったじゃないですか…」

SNSでこの小説を紹介

年下の他のリレー小説

こちらから小説を探す