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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 182

まさかアレを…紫さんの手に…?

「興味深いものが手に入ったとお喜びになってぇ〜」
「うんうん、それはよかったねぇ」
「…た、匠さん、何か怖いですよ!目が笑ってませんよ…」
後ろで桜ちゃんが何か言ってるけどそんなの関係ない。

「ふふ、それだったらよかった…!?」
「ねー、とんでもないことしてくれたねえお嬢様ぁ」
香澄ちゃんの首根っこを掴む。

「た、匠さぁあああんっ!?」
「勝手にそんなことされて僕の立場はどうなるんですかねぇ?え?」
「あ、が、え、ぐ、あ、ご、ごめんなさぁあああああい!!!!!!」
僕の怒りを知ったか、途端涙目になる香澄ちゃん。

う…可愛い…

いやいや、そんな顔したって僕は許しませんって…
ただのパンツならまだしも、あんな恥ずかしいもんを紫さんに知られちゃったんですからね…

「クスクス…匠さん〜お嬢様も悪気があった訳ではなく…勉強熱心だっただけですから〜」

桜ちゃんが宥めるように言うが
「うーん…勉強熱心って、そういう方向に使うのとは違うと思うよ…」
それに何の勉強なんですかこれは。

「匠さぁん…」
涙目で許しと助けを乞う小動物。
「…二度とこういうことをしないと誓いますか?」

「はぁい〜!! 匠さんが恥ずかしがることは、もう二度としません!」
僕の“恥ずかしいこと"って…それってなんか違う気もするけど…;

「お嬢様!…匠さんのお願いを素直に聞き入れるなんて、流石です!」
僕の“お願い"…?
僕はお願いしたつもりなんて、無いんですけど…;

僕のほうから観念して香澄ちゃんを『解放』すると、香澄ちゃんはパタパタとどこかへ駆けて行ってしまう。
…いったいどこへ?

「ごめんなさい、匠さん」
桜ちゃんが代わりに詫びる。
「うん、別にいいけど、さっきの、どういうこと?」
「あー、ええ、今までのお嬢様は、我侭が過ぎて、私どもの言うことも聞かなかったことが多くてですね…」

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