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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 168

…保健体育て、そういうことまで教えるんですか。
いくら学校に行っていないとはいえ、予想外でした。
…僕は遠慮しておきます。

「先生って、どんな人?」
「はい!とっても優しい先生なんです!」
…ほー。

「匠サン、ご安心をー。お嬢様の先生は皆女性なのでーす」
…ソフィアちゃん、僕が嫉妬すると?

「そうだぁ!よかったら匠さんも一緒に参加してくださいよ!…」
だから…僕は遠慮しますって…
「よかった〜ちょうど今、遺伝子について学んでいるんですよ〜男の人のサンプルが採れれば、先生も喜びます〜」
遺伝子採取って…それって保健体育じゃないでしょ…

…しかもそれって学校の授業でもやらないんじゃないかい。
どちらかというと香澄ちゃんのやってることって『授業』じゃなくて『研究』に近いような気が。
…しかも下手するとマッドな方向。

「匠さぁーん♪」
そんな顔してもはいとは言えませんよ…
「まあ…見てみるだけでもいいと思いますよ」
後ろからいつの間に、杏さんが姿を現した。

貴女まで、そんなこと言わないでくださいよ…

「嬉しいぃ!…匠さんの顕微鏡で見れるなんて感激しちゃいますよ!…」
だから…見学じゃ済まなくなるは分かりきってますから…;

「お嬢様…初めからそんなこと言ってしまったら、柏原さんが尻込みしてしまいますよ…」

初めからって杏さん…貴女ってもしかして…計画犯ですか?…

…こうまで言われたら断るわけにはいかなくなるけれども。
「まあ、あくまで見学ですからね」
「はい!ありがとうございます!」
…この笑顔に弱いんだよ。

「…しかし、家庭教師ってのもすごいですね」
「それぞれに一流の…ですけど、一部はこちらで行っていることもあるんですよ」
「こちらで?」
「ええ。例えば、お嬢様の英語の先生はソフィアだったりします」
杏さんが向こうで将棋をさすソフィアちゃんのほうを見る。

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