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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 169

彼女だったら本場英国人ですから“グッド”ですよね…
ソフィアちゃんが教えてくれるなら、そっちの授業に参加したいです…

それでもって雪ちゃんが性教育の先生ってことなんでしょうか…?
そっち方面に関しては、雪ちゃんは一流なのかもしれませんしね…

…それだけのメンツを抱えていれば、香澄ちゃんに学校など必要ないのも頷ける。
何より先生はその道のスペシャリストなのだから。
…性教育が必要かどうかは別として。

…それはそれでいいと思う。
でも、何か大切なものが抜け落ちている…僕にはそう思えてならなかった。

暖かい日の光が差し込む窓からの風が、レースのカーテンを揺らしている。
香澄ちゃんの周りで笑顔を振りまくソフィアちゃんと萌ちゃん…杏さんも遠くから、そんな3人を眺め微笑んでいる。

その光景は誰が見ても、幸せなそうな青山家の一瞬を切り取ったものと感じる筈だ。
僕だってそれを否定するつもりは更々無いのだけど…
だけど、何かが引っ掛かった…

青山家の方々が、皆とても良い人だということはわかっている。
…でも、香澄ちゃんの年代、一番多感な時期、そんな時期を学校で過ごしていないというのは、少し損なように思えたのだ。
勉強だけでなく、たくさんの友達を作り、一緒に遊んだり、香澄ちゃんも、そんな普通の生活に憧れたことはあるのではないだろうか?

いやそれは今だって、そう思っているんじゃないか…?
そう思うと、笑顔の香澄ちゃんが気の毒に思えてくる…

「杏さん…香澄ちゃんは本当に学校に行かなくても…いいんでしょうか?…」
「そうよね…いくら一流の教育を受けているからといって…それでいいってことでは無いはよね…」
「友達を与える為に、同年代のメイドちゃんたちを雇っているんでしょうけど…それって何か違いません?…」

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