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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 153

まあ、断ると悪いし身を任せよう。
「それにしても、あれだけ飲んでおいて朝早くから仕事できるね」
「もう慣れっこですから…」
「桜ちゃんから怒られない?」
「最初はね…今は『純だから仕方ないわね』って」
…それもどうかと思うけどね。

「この替えの服は?」
「ええ、匠さんの体のサイズに合わせて発注したものらしいですよ」

「発注って…前もって準備してあったってこと?」
「ええ、一昨日桜さんが採寸して、足りないところは昨日ソフィアが…」

あ…そういえば、ラブホで桜ちゃんはやたらと僕の身体に手を当てていたよな…
ソフィアちゃんはソフィアちゃんで、消臭剤とかなんとか言って、僕は服を脱がされた…
総べては僕の服のサイズを知る為だったのか…

…ここにいると個人情報がだだ漏れしそうで怖い。
しかし、着せてもらった服はその入念なリサーチの効果あってか体にフィットしている。

「いかがです?」
「うん、ちょうどいいね」
「お体にあえば何よりです」
赤と黒のチェック柄のシャツに、濃い緑の綿パン。
色合いもいいし、これはいいかもな…

なによりも下に掃いたパンツが気持ちいい…
普段はトランクスを愛用している僕にとって、そのしっかりと包み込むボクサーブリーフの心地好さは意外だった。
まさかこれまでオ―ダ―メ―ドってことは無いよね?…

「気に入ってくださったら皆喜びますよ。そのまま着てお帰りください」
「いいの?」
「匠さんは青山家にとって大切なお方になる予定なんですから。下で働く我々スタッフ一同、誠心誠意尽くす所存でございます」
「そ、そう、ありがとう…」

こんなに丁重なもてなしを受けると逆に萎縮してしまう。
しかし、かっこいい、すばらしいことを言った純ちゃん、しかし顔はまだボーっとしてて…やっぱり昨日呑み過ぎたんだな…

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