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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 135

しばらく湯船に浸かった後、風呂を出て服を着る。
「…香澄ちゃんの部屋ってどこかな」

雪ちゃんは和彦さんの相手中だし、杏さんや桜ちゃんを呼ぶにもどこにいるかわからない。
この広いお屋敷の中を一人で歩いたら遭難しかねない(冗談じゃない。マジな話で)。

そう思いつつ浴室を出ると
「柏原匠様っ、初めましてー。青山家メイドの金沢萌ですー」
黒髪ポニーテールに、特徴ある、アニメ声って奴ですか…
初めて会うメイドちゃんがそこにいた。

「あ、どうも…でもさ、様ってのはやめてよ…僕も金沢さんのこと、萌ちゃんって呼ぶからさ…」
「そんな…おこがましいです…お嬢様のお相手に対して、私なんかが慣れ慣れしくしたら、桜さんに叱られますぅ」
「えっ?桜ちゃん?…それだったら心配はいらないよ…僕と桜ちゃんは親しい関係だからね…」

「あ、えっ?そうなんですか?」
「うん、一応」
「はい…じゃあ、匠さん…で」
「よろしく、萌ちゃん」
「はいっ」

「…ところで、萌ちゃんはどうしてここに?」
「匠さんがお風呂から上がられましたらお迎えにと言われましたので」

「あ、そうなの?でも助かったよ。この先何処に行ったらいいか分からなかったからさ…」
「すみません…私はてっきり雪さんともっと時間が掛かると思って…」
「雪ちゃんは今、和彦さんとさぁ〜」
「それじゃあ濡れた身体も匠さんご自身でお拭きになったんですね…本当に申し訳ありません。」
「そ、そんな謝ることなんて無いって!初対面の人に裸を見られることの方が、僕は恥ずかしいからね…」
「そうなんですか?私は見られ無くてがっかりですぅ…」

…子猫候補がこんなところに
まあ、それはいいとして、
「匠さん、これからどうなさいますか?」
「うーん、香澄ちゃんの部屋に行きたいと思ってたんだ」
「それならちょうどよかったです。お嬢様も匠さんと一緒に居たいと仰っていましたので」

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