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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 123

香澄ちゃんや杏さんの好感触を伝えられてもなかなか緊張が解けることはなく、柔らかい椅子に座っていても身体がソワソワして仕方がない。

そこに―
「やあ、待たせたかな」
長身、整った顔立ちの男性が現れた。

「君が柏原匠くんだね?初めまして」
香澄ちゃんのお父様・青山和彦さん。
その姿は、噂どおり、いやそれ以上のナイスガイ…という雰囲気だった。

皆が立ち上がるのに習って僕も慌てて椅子から尻を上げる。
そこに男にしては繊細そうな手がさしのべられて、握手を求めらる。

「あ、ども…」 
僕は完成に舞い上がった状態で、汗で濡れた掌を和彦さんに差し出した。

「香澄がお世話になってるって涼香や杏くんからよく聞いてるよ。じゃじゃ馬で僕も手を焼いたものだけど、大丈夫かい?」
「い、いやー、そんな、そんなことは」
爽やかに笑顔で話す和彦さんに、しどろもどろで言葉をつなぐのが精一杯。
隣で香澄ちゃんも少し恥ずかしそうだ。

しっかりとした握力を感じながら、挨拶に握手などという日本人にはありえない和彦さんの行いに感動したりもする…
さすがに世界各国でビジネスを展開してるだけのことはあるよな…
後ろで涼香さんが微笑んでいた…
いつの間にか着替えてきたのだろう…涼香さんは胸元の開いたセクシーなドレスを着ていた。

その姿は、あまりにも刺激的だった。
つい視線が涼香さんに行きそうなところを、思いとどまって和彦さんのほうを見る。

和彦さんと涼香さんも揃って席に着き、いよいよ夕食の時間だ。
料理長である弥生さんと、その下につくスタッフと見られる女の人たちが食事を運んでくる。
(スタッフの方々、みな若い女性だった)

食事だけで緊張することなど、めったにない。
こういう形の食事スタイルが、自分にとって初めてなので…

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