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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 119

「椿ちゃんはさ、男の人に興味あるの?」
「興味あるって言ったら、変な話ですけどぉ」
少し顔が赤くなったぞ。

「うん、でも椿ちゃん、僕には普通に接してくれてるから…嬉しいよ」
「匠さんのこと、ママから聞いたことあるような気がして…『昔近所に住んでた可愛い男の子』って、今思うときっと、匠さんのことかなぁって」

可愛いって…まあ弥生さんとはおむつをしていた頃からの付き合いだしな…

「弥生さんそんなこと言ってたの?」
「はい。私が小さい時、よく話してくれました。」
椿ちゃんが小さい時って海外だよな… 
弥生さんはあっちでも、僕のことを忘れないでいてくれたのかぁ…

…それは僕のほうもそうであって。
初めての相手は一生忘れないとはよく言うもの…
もしかしたら、椿ちゃんの父親は僕かもしれなかったんだし…

「ハイ、椿ぃ」
「あ、ソフィアさぁん」
客間に、もう一人新たに入ってきた。
さっきまで寝ていただろうソフィアちゃん…なんかすごく肌つやよくね?

僕に向け笑顔を見せるソフィアちゃん…
何やら小鼻をヒクヒクと動かし、近くに寄ってくる。
「柏原さん…奥様と寝ましたね?」
「うっ…いや…そんなこと無いですって…」
「嘘言っても分かりますよ…
この香りは奥様がオ―ダメ―ドでフランスから取り寄せている世界に一つしかない香水の香りなんですよ」

…そ、そうなの…
観念すると同時に、青山家のすごさを改めて思い知る。
「…ごめん」
「謝ることないですよ。私も奥様としてしまいましたし」
…随分とお楽しみでしたよね。

「でも、本当にそこまでしたわけでは無いよ。涼香さんは、本気で僕としようとは思ってなかった」
「…奥様が…珍しくですね」
ソフィアちゃんが思案顔で僕を見る。

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