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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1164

「悪いね桜ちゃんには…次の機会は絶対一緒に行こうな。」
「匠さんにそう言っていただけるだけで満足ですは…ホント匠さんはお優しいんですね…」

「ふふ…桜ちゃん、顔が赤くなっているはよぉ…」
「やだぁお嬢様…からかわないでくださいなぁ;…」

幼いころからお互いを知り尽くした同士、ほのぼのする光景だ。
桜ちゃんとも関係はあるけど、ホントに好きになってるのだとしたらちょっと申し訳ないな。

「弥生さんたちが準備できたら行きましょうか」
「じゃあ離れの家に行こうか」
「はいっ!」

香澄が樹を抱きかかえ、香を背中に背負って立つ。

いよいよ出発か…
たかが自分の家に帰るに過ぎないのに、やっぱりお袋と新庄のことを知ってしまっただけに気は重い…

彌生さんが言ってくれたみたいに、優しい気持ちで二人のことを見守ってあげたいとは思うのだけど、やっぱり親父のことを考えると、そんな俯瞰では見ていられないところがあるからな…

弥生さんたちもちょうど準備を終えて出てきたようだ。

「車出そうか?」
「いえ、すぐ近くなので大丈夫です!」
弥生さんは香澄を心配したのだろうが、当の本人はいたって元気。
ああ、そういえば弥生さんの車でドライブデートなんてこともあったな…

椿ちゃんもうちの娘の面倒を見ようと近づく。
香が綺麗なブロンドをペシペシ叩いてますけど大丈夫…?

そんな和やかな中で僕たちは坂道を下る…
青山家は街を見下ろす感じで山の上に建っているからね。
まあ運動不足の僕には、このくらい歩いた方がちょうどいいかもしれないけど;…

「昨夜、操に連絡したのよ…久しぶりに皆に会えること、楽しみにしていたは…」
「すいません弥生さん、僕を気使って同行してくれるんですよね?…」

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