ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1150
「ちゃんと味わえてよかったよ。梨奈ちゃんにお礼言っといてくれな…」
やっぱり自分の精液混じりのケーキとは数段に違うからな;…
「もちろんですは…今度機会があったら、梨奈ちゃんとも休憩時間を過ごして上げてくださいね…」
「あ、ああ…」
茜ちゃんとの休憩時間がこんなだったから、ちょっと妄想は膨らんじゃうよな;…
長い長いデザートの時間を過ごした後、香澄と娘たちのいる部屋に戻る。
「おかえりなさい、匠さん」
「大したことしてないのに」
樹はベビーベッドでお眠り、対して香は香澄の膝の上ではしゃいでいる。
本当に対照的な双子だ。
「疲れたんじゃないか?…代わろうか?…」
イクメンって訳ではないけど、これからの男は子育てには積極的に参加しろ!って言われているもんな…
「そんないいですよぉ〜匠さんだってせっかくのお休みなんですもの、ゆっくりなさってくださいなぁ…」
まだ18でありながら、ホントによくできた妻になりつつある。
僕と出会ってから香澄はものすごい成長を遂げているようだ。
キャッキャと香がはしゃぐ。
こっちの娘はホントに好奇心旺盛でやんちゃだ。
将来はきっと香澄みたいな子になるはず。
「いつもごめんな、香澄」
「いえいえ〜」
ベッドで眠る樹を見ながら、香澄をねぎらう。
「明日は僕の実家に行くことだし、二人はお袋や妹たちに任せてゆっくりするといいよ…」
「ありがとうございます…お義母さんのお料理を久しぶりに戴けるだけでも楽しみですはぁ…」
確かに、お袋の料理は弥生さんとはまた違った美味しさがあるもんね…