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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1140

キッチンもちゃんと完備されているなんて、ここって客室といえども一世帯が充分に生活出来る部屋だよな…

「匠さんは寛いでいてくださいね…、何なら奥の寝室ででも…」
いやいや;そんな気を使ってくれなくたって…お茶を入れる間ぐらいここで待っていられますから;…

すぐ側にあった椅子に腰を下ろすと予想以上の柔らかさにビックリして転びそうになる。
「今すぐお茶を用意しますので〜」
茜ちゃんはニコニコ笑顔でお湯を沸かし、ケーキをお皿に乗せる。

「厨房のスタッフって大変?」
「いえ、やり甲斐を感じますし、所詮ブラックでしかなかった前職より何もかも充実してるんです」

「へぇえ〜そんな過酷な職場にいたんだ…」
「この道ってある意味“修行”ってところがあるから、若いうちは下僕同然だったりするのよね…」

「女の身でそれは大変だ;…先輩はやっぱり男ばっかりだったりしたんだろ?…」

「ですね、それに環境もつらかったですから。休みはなかなか取れないし、やっと得たお休みがいきなり電話一本で出て来い、の一言で消えたり、残業も多いし、精神すり減りましたね」
「そんな過酷な…」
「それで身体一度ぶっ壊して仕事辞めて。しばらく何もせず実家でゴロゴロしてたけど、いつまでもそれじゃ通用しないと思って…求人見て応募してみたら、ですよ」

「え、このお屋敷って求人に乗ってるようなもんなの!?」
「弥生さん曰く、いろいろ素性隠して普通に乗っけてるみたいですよ」

「へぇ〜和彦さんが見つけてくるんだとばかり思っていたよ…」
「それゃあそういう女の子も大勢いるみたいだけど、幾ら何でも、この人数全員っていうのは無理なんじゃないかしら?…」
確かにこのお屋敷で働いている子って、100人近くはいそうだもんな…

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