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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1139

そういえばもうそんな時期なんだよなぁ、一年ってホントに早いと感じるよ。
「匠サマが一番最初に味見なさるので、後で感想聞けたら嬉しいです!」
「うん、ありがとう…」
梨奈ちゃんの作ったケーキなら楽しみ…しかしいつまであの子はサマ付けで呼ぶんでしょうかね…

やっぱ天然か?…
まあここまで通すなら、もう止めはしませんけどね;…

「それじゃあの子のことよろしくお願いしますねぇ!匠サマ!…」
茜ちゃん;…君まで“サマ”は付けなくて言から;…
てかそのニヤケ顔、茜ちゃんもしかして君は…何か企んではいやしませんか?;…

「ちょうどこの部屋が空いてるから〜」
僕の腕を引きながら片手に新作ケーキを持って扉を開ける茜ちゃん。
…このお屋敷にはたくさん部屋があり過ぎて僕も何に使われているのか全くわからない。

「勝手に使っていいの?」
「まあ、たくさんありますから。それにほとんどの部屋は応接室になってますし」

「応接室って…この部屋、奥には寝室もあるぜ;…」
「それじゃあここは客室ってことじゃないかな?…ベッドがあるなんてゆっくりできますねぇ」

「あ;ああ、まあそうだな…時間も限られているからな…」

“ベッドでゆっくり”…って、まさかそういうことを言っている訳じゃないよな?…

茜ちゃんとは一度、お屋敷のエレベーターの中というムードもへったくれもない場所で一発致してしまっている。
その時の記憶がうっすら甦った。

「匠さん…」
「は、はい、なんでしょうかっ」
「まずはケーキ、さくっと」
いやいや、ケーキをさくっとって、特別なものだし、ゆっくり味わいたいなぁ。

「お茶入れますねぇ」
「うん…」

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