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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1133

「香澄ちゃんには申し訳ないんだけどね、ここはモデルになった同士で…行かない?」
「えっ、弥生さんとですか!」
「昔の話とかしてたら…いいかなぁ、なんて思ったの」

誰がモデルになってるかなんてメディアは知らないだろうからね。
弥生さんがその気なら、一緒ってのもいいよな…

弥生さんと二人で映画を観るなんて何年ぶりだろう?…
そういえば僕らが付き合い出す前…僕かまだ小学生の時にだって、弥生さんに映画に連れて行って貰ったことがあったよな…

「弥生さんと二人ならもちろん行きますよ。今度は僕がちゃんとエスコートさせてもらいますからね…」

「ふふっ、10年も経つと匠くんも立派な紳士ねぇ」
「あの頃はただのサカってただけのガキでしたから」
「そうなると私はそのガキを誘惑してた変態ってことになるわね」
「や、弥生さんはそんなこと…」

「いいのよ、あの頃は匠くんの家が一番居心地が良かったの。操にもホントに感謝してるのよ」

僕たちのことがお袋にバレて、その後お袋と弥生さんは上手くいかなくなったけど、それも今では過去のことになったしな…

「操とは会ってる?…」

そうだ…弥生さんにならあの事を相談してもいいよな…
「実はお袋…僕の会社の後輩と、いい仲みたいなんですよね;…」

「へぇ…それってちょうど、あの頃の私と匠くんみたいな感じ?」
「それは…考えようによってはそうかもしれませんが」

今までは一方的に憤ってたけど、そう言われると自分たちだってほめた真似はできないなと思う。

「操も、ずっと家庭に縛られ続けてきたからね。ようやく自由の身になれたと思って、イイ存在を見つけたんだと思う」

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