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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1132

「ハハ;…これだけでも光栄ですよ。」
「フフ…そんなことが言えちゃうぐらい…匠くんも大人になったのね…」

「それゃあ僕ももう28ですよ;…あの頃のまんまではいられませんって;…」

「私にとっては嬉しいような…悲しいような…、17歳の頃の匠くんは…キスだけで顔を真っ赤にするほど純情だったもの…」

「それは…弥生さんは僕にとっていろいろな初めてを教えてくれた人ですから」
「さらにそれを香澄ちゃんに継いだわけね」
「まあ結果的にはそうなるんですね…」

あのときの僕と今の香澄は同じ歳…これも何かの運命であることには変わらない。

「今は一緒にいられるから幸せ。匠くんも、一緒に頑張っていきましょう」
「ええ」

差し出された手を僕は強く握る…

「そういえば…完成披露試写会には行くでしょ?…」
「えっ?…それって…」
「もちろん由乃さんと啓くんの映画よ…純ちゃんが描いた私たちの物語…」

「聞いてないな;…もう完成したんですね…」

「純ちゃんか由乃さんが招待券をくださると言っていたような気がしてね」
「そんなわざわざ…」
そうしなくても普通にお金払って見に行くのに。

「由乃さんにとっては最後の作品になるわけだから、気合が入っていたわね…」
「やっぱり、ですか」

「ええ…花咲夢乃は最後の作品で新境地を開いたって評論家たちは大絶賛しているようよ…」

「へぇ〜由乃さんが新境地かぁ…ちょっと観たい気もするなぁ〜…でも確か、その作品って18禁なんじゃなかったっけ?…」
17歳の香澄が、自分はまだ観れないってがっかりしていたもんな…

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