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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1131

「まあ、そうなるかな」
「ふふっ、匠さん〜」
今まで我慢していたのか、僕に抱きつきじゃれつく香澄。
この子供っぽいところは久しぶりだ。

「んっ」
不意にキス。
椿ちゃんも見てるんだからさ…

「たまに妬けちゃうこともあるけどさ」
弥生さんが笑う。

まあそうだろう;…
人目も憚らずにイチャイチャする僕らは、新婚カップルそのものだもんな;…

「弥生さんは…ご主人が亡くなってからは…いい人いないんですかぁ?…」

香澄…;、凄いこと聞くな;…
まあ僕も気になってはいたことなんだけど;…

「出会いなんてそうないし、私の恋愛は匠くんと彼で打ち止めかな。今更椿に新しいお父さんなんてね」
「じゃあ私のお父さんは匠さんと和彦さんの2人ってことで」
…椿ちゃんもなかなか。

「私、椿ちゃんとゲームしてくるから、匠さんと弥生さん、しばらくお二人で…」

香澄は何か気を使ったのかな?…
まあ久し振りにあの頃のことを思い出して、弥生さんとゆっくりと話しをしたいところではあるんだけど…

「よかったのかしら?あんな話し聞かせて…」

「まあ大丈夫だと思いますよ…何たって10年以上も前の話しだし…」

「でも、良かった。久しぶりに匠くんとのあのときのこと、思い出せたから…」
「僕もです。弥生さんと付き合ってた頃は今とは違う、甘酸っぱい青春の経験ができましたから…」

弥生さんは僕に近づき、そっと頬にキスをした。

「今は、これだけね」

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