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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1129

「深いお話ですね…」
香澄は神妙な面持ちで弥生さんと僕の話に聞き入っていた。
「弥生さんと匠さん、まさに禁断の愛…そんな感じがしました」
「そこまでじゃないよ…」

「でもあの当時は本当に追い詰められていたから、匠くんとでもいいから子供が欲しかった気持ちが強過ぎて…ね」

あの時僕の子が出来ていたら、今頃は10歳以上になっているんだもんな…
そう思うと感慨深い…

「でも結局は子供が出来なかったのは主人の方に問題があると後で分かって…匠くんとは危ないところだったのよね;…」

今でもそれを聞くと冷や汗が出る。
弥生さんもひたすら中出しを求めてくるし、僕も何も考えちゃいなかった。
もしかしたら椿ちゃんに兄か姉ができていた…ならいいが、下手をすれば椿ちゃんはここにいなかったかもしれない。

「それで、2人は…」
「付き合う、みたいな感じになったかな」
「デートもしましたね、いろいろ」

考えてみると、人目を忍んでという関係の割りに…意外と堂々といろんな所に二人で行っていたなと思う…

まあそれは離れ過ぎた年齢のせいと、昔っからのお袋の友達ってことで、世間や近所の人たちには変な目で見られなかったのが大きいんだろうけどな…

「それでお二人の関係は…誰にも気づかれなかったんですか?…」

「多分、お袋と僕の妹たちだけだと思う」
「お母様は、どう思っていたんでしょう…」

「自分のこともあるから、そんなに言われることはなかった…弥生さんの苦労を一番よくわかっているのはお袋だから…」

そんな弥生さんとの甘い日々は長くは続かなかった。
離婚が成立し、弥生さんは海外に留学すると僕に明かし、行ってしまったのだ。

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