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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 112

改めて話しって何だ?…
まあ"性的な意味ではなく"と前置きするところをみると、それはそうなんだろう…
僕は安堵しながらも、どこかがっかりしている自分がいることも感じた…

それは、僕には性的興味を抱かないと言われているようであり…
ソフィアちゃんの撮った携帯を涼香さんが見た後だけに、男としてのプライドを傷つけられたようにも感じた…

「それでは、別室に移動しましょ…」

僕は複雑な思いを抱きながら、涼香さんにエスコートされるように皆のいる部屋から出ていく…

涼香さんに連れられやってきたのは、先ほどまでいた離れにも程近い小さな和室だった。
「そちらに座って」
「…はい」
小さな正方形のテーブルに涼香さんと向かい合う。
これからどんなことを話すのか、緊張感はピークに達した。

「そんなに固くならないで…案外ウブなのかしら?…」
ニッコリと微笑む涼香さんに対して、顔が赤らんでくる…

「いい歳して恥ずかしいです…あんまこういうの慣れてなくて…」
声が上擦っているのが分かり、照れ隠しに頭をかく…

「女慣れした男性より…匠さんのような真面目な人の方が…好感持てるは…」

深い意味は無いとは分かりつつも、ドキリとしてしまう…

「そもそも、ここに二人きりになったのは…」
「ええ、香澄のことですけど…」
やはりそうだったか。

「私の家庭は、それはそれはどうしようもないくらい貧乏だったんです」
涼香さんは、自分の生い立ちについて、僕に語ってくれた。

中学生の頃にアルバイトを始めたこと。
芸能界への道を志して両親と喧嘩し、家出したこと。
今のご主人(香澄ちゃんのお父さんである和彦氏)と知り合ったことで、モデルとして大成できたこと…
などなど、今までの人生を振り返るように、僕に話してくれた。

「その間にいろんな男性と関係をもったは…
それこそ仕事を得る為に女を利用して、好きでもない男の前で脚を開いてきたの…」
噂では聞くけど…やっぱ芸能界ってそんなところなんですね…

「それでも私…後悔はしていませんのよ。
いろんな男性と身体を重ねてきたことで、表面では分からないその人それぞれの奥深い部分まで分かるようになれましたからね…」

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