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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1101

「お嬢様も毎日の育児に追われていますし、ゆっくりしてもらっていいと思います」
そうか、そうだよなぁ。
それなのに家を空けているからちょっと申し訳ない気持ちだ。

「僕がもっとしっかりしないと…」
「匠さんは匠さんで今のご自身の仕事に全力を尽くしてください。私たちメイドが後のことは何でもしますから」

「あ、ありがとう…」
ソフィアちゃんのその言葉に何だか感動してしまう…

ここに初めて来た時は、ただの綺麗な外人に過ぎなかったのに、この一年足らずでソフィアちゃんも随分と成長したんだな…

「だから匠さんも気を使い過ぎずに、のんびりなさってくださいね…」

「なんか、いつまでたってもそういうのに慣れないんだよね」
「ご主人様みたいにドーンと構えていればいいんですよ」
「僕は和彦さんじゃないからなぁ」

この至れり尽くせりな状況、人から見たら最高だろうけど自分が身を置くと案外気を使ってしまう。
今も朝食の準備に駆け回るソフィアちゃんを黙って見てるだけなのだが、何か手伝いたくて身体が疼くのだ。

「なんかソワソワしていません?…もしかして…溜まっているんですかぁ?…」
「ぅっ;!うぉい;…何言ってんだよ;…」

全く焦るなぁあ;…
溜まっているどころか、今の僕は枯れ果てているっていうのに;…

「クスッ冗談ですよぉ〜、今朝の匠さんは見るからにお疲れですもんね…」


クスクス笑いながら言うソフィアちゃん…それに反論する勇気すらないという状態かもしれない。
昨日は本当に大変だった。いろんな意味で。

「週末ですしゆっくりなさってくださいね」
「ありがとう」

ソフィアちゃんはパンを切り分け、温かいレモンティーを入れてくれて、僕に差し出してくれた。
「ジャムかマーガリンか、お好きなものを選んでくださいね」

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