ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1100
さすがにここ何日ものセックスで、ぐったりと身体は疲れていた。
何やかんや言っても僕ももう10代の頃のようにはいかないだと…身を持って知らされる思いだ;…
まあ幸い今日は土曜日…
ほんと休みの日でよかったよな…
壁掛けの時計を見ると朝8時を過ぎていた。
これが平日なら完全に遅刻だ。
でも今日は関係なくゆっくりしていられる。
香澄と娘2人はまだ夢の中。
寝顔を見るとよく似てるなあって思うな。
「ううー、匠さん、そんな激しいのはダメです〜」
はは;…香澄ったら寝言言ってやがる…
こんなことを口走っているところをみると…さぞかし厭らしい夢をみてんだろうな;…
この延長で目覚められると、またセックスを迫られ兼ねないよな;…
さすがにそれはご遠慮願いたい僕は、香澄を起こさないようにそっとベッドから抜け出す…
そっと寝室のドアを開け、またそっと閉める。
リビングには朝日が漏れて眩しい。
日当りのいい部屋だな、と改めて思う。
「匠さん、お目覚めでしたか」
部屋のドアを開け入ってくるのはソフィアちゃんだ。
朝食を乗せたワゴンも中にやってくる。
「おはようソフィアちゃん…遅く起きてすまないねぇ…」
きっと今か今かと、朝食の準備を待っていたんだろうな…
「そんなことは気になさらないでください…せっかくのお休みなんですもの、これでも早いぐらいですは…」
確かに香澄はまだまだ起きて来そうにはないけど…