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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1083

「まあ、強くは出られないことへの裏返しでもあるんだけどね…」
本当はビシッと、殴ってもいいくらいの気持ちなんだけども。

「匠くんがそう思うなら、事態はきっと好転するね」
「そう思ってます、思いたいですね」
「もし何かあったら、私らいつでも相談に乗る!」
「ゆかりさんや夏子さんに言いにくいことでも、私たちなら…」

感動した。
ここの一員になれて、本当によかったと思う。

仕事の面でいうと、上司であるゆかりさんや夏子さんに話しづらいこともあるもんな…
まあゆかりさんも夏子さんも、僕にとっては大切な仲間ではあるんだけどね…

「新庄くんとの仲が修復したら、また皆で飲みに行きましょうね…」
美月さんが言い、沙織ちゃんと葉月ちゃんが横で頷く…

みんな笑顔だった。
温かい職場で本当によかったと思う。

酔っぱらうのはほどほどにして、会計を済ませて店を出る。
割り勘だけどそう高いものじゃなかった。

「じゃあ、また月曜日に」
「今日はありがとうございました!」
駅前で別れる。
今日は誰かと一緒、なわけでもなく、帰宅。

何やかんやで二日も外泊しちゃったからな;…
なんだか後ろめたい気分にもなる;…

玄関ホールで出迎えてくれるメイドちゃんたち…
この子たちには、僕が浮気してたの…バレてんのかな;?…

「お帰りなさいませぇ…、あらぁ二日前と同じスーツ、言ってくださればお届けしましたのに…」

そう言うなり桜ちゃんはスーツを脱がし手に取り、
「こちらはクリーニングに回しましょうか」
「わざわざ悪いね…」
「いえ、匠さんも大変でしょうから、それをサポートするのも私たち青山家メイドの仕事です」

改めて彼女たちがすごい存在だってことに気づく。

「香澄は?」
「娘さんたちと、もうお休みになられていると思います」

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