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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1069

美月さんはベッドにぐったり身を預け、眠りにつく。
その表情は非常に満たされたような、幸せそうなものだった。

「よかった…かな」
脱力感は半端ないけど、僕もやりきった満足感があった。
お互い隣に並んで、そのままの姿で寝転がる。

ぶるっとした寒さで目覚める…
どのくらい眠っていたのだろう?…
素っ裸で寝るにはもう季節が変わり過ぎていた。

隣で同じように裸で寝ている美月さんに布団を掛けションベンに立つ…

テーブルに置きっぱなしになっていた携帯が、メール着信を知らせる緑のランプを点滅させていた…

ああ、また香澄かなぁ…
朝帰りや直接出社でロクに家に帰ってないから、さすがにお怒りかもしれない…
ちゃんと謝らないとな、子供もいるんだし…

…と思ったのだが。

メールの主は予想とは違い…

『夏子です。冬美の体調が悪いので今日は休みます。匠くん、会議用の書類まとめてもらえないかな…』

冬美ちゃんが体調を崩した…?
関係を持ってしまった後だけに、不安が過ぎってしまう…
まさかそんなことはないよな…?
でも確かにあの時は、スキンは着けなかったもんな;…

『書類の件は了解です。それより冬美ちゃんの方は大丈夫ですか?』
僕は即座に返信を送る…

『心配してくれてありがと、匠くんが思ってるほどのことじゃないから。1日ゆっくり休ませたら治るはずよ』

…そうか。心配し過ぎかなぁ。
あの数日後だけになぁ。

『匠くんが原因じゃないから、仕事に集中してね!』
…まるで見透かされているようだ。

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