ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1051
「んんっ、ああっ、いい、いい…私も、イッちゃう!」
純ちゃんも背を仰け反らせ切ない声で限界を訴える。
…それなら、もう一緒に…
「ああ…純ちゃん、イクよ、出すよ!!」
「ああああっ!あっ、イッちゃう!イク!……!!」
純ちゃんが痙攣した瞬間、僕も熱い塊を放出させた。
量はそんなには出無かった…
今日は葉月ちゃんともヤッた訳だから、もう少しはもつと思っていたのにそうもいかなかった;…
“はぁはぁ…”と荒く呼吸しながら、純ちゃんの横に倒れ込む…
まあ自分が早漏ぎみなのは、弥生さんの時から大して変わってはいないんだけど;…
「匠さん…」
ベッドにダイブして完全にくたばった僕に、純ちゃんは手を伸ばして、背中をさすってくれる。
「早かったね…ごめん」
「早いとか全然問題ないです。私も気持ちよかったから」
純ちゃんの手は暖かい。
純ちゃんもちゃんとイッたって証拠だね…
「よかったよ…僕一人先にイッなんじゃ申し訳ないからな…」
「そんなこと気にしないでいいですよ…私は匠さんとこうして抱き合っているだけで充分です…」
そんなこと言われると、なんだか感動しちゃうじゃないか…やっぱり純ちゃんはいい子だぁ…
「匠さんとすることで、私の作品にもよりリアルな表現ができそうで、何よりです」
あっ、そっちなのね…
「もちろん、匠さんにうんと愛してもらうのも…好きです」
告白された。なんだかうれしい気分だ。
「純ちゃんにとって、僕はふさわしい男なのかな」
「もちろんです」