あの湖でのひと時を思い出す。
今思うとあれが初めてってのもなんだか純ちゃんにとって良かったのかな、と思っていた。
純ちゃんの実体験からくるその出来事が僕と弥生さんをモチーフにした人物の野外プレイになるとちょっと考えるけど…

「匠さん」
純ちゃんが上目遣いで僕を見上げる。
そんな顔されると弱い…唇が勝手に近づく…

ふっくらとした純ちゃんの唇を味わう…
合わせていただけのものが次第に濃厚さを増してしまう…
僕は舌を差し入れ、純ちゃんの口内をそれで掻き回す…

「うぅっ…！」
唸り声を小さく上げる純ちゃんに気づき、僕は慌ててその口を離した…

ちょっと苦しがらせてしまっただろう。
純ちゃんとは一度きり、キスすらロクにせずに本番しちゃったんだ、と思い出した。

「あ…」
純ちゃんは虚ろな瞳で虚空を見上げる。
口元から一筋涎が垂れた。

「ごめんな」
そっとソフトに口づけし、純ちゃんの身体を床に倒す。

ちゃんとしたセックスを純ちゃんに教えてあげたい…
僕が純ちゃんにして上げられることって、このぐらいだもんね…

啄むような優しいキスを繰り返しながら、その身体をまさぐる…
気持ちは直ぐにでも豊かな乳房を揉みたいところだけど、それはもうちょっとの我慢だ…

「いいですよ…」
僕の行為がじれったいと感じたのだろうか、純ちゃんはそっと囁く。
瞳は潤んでいる。

「いいのか？」
「私も…早く…」
その声は掠れていた。
経験不足なわけでもないのに手が震える。

「匠さんに、全部、任せて…」
僕はゆっくりとジャージのファスナーを下ろしていった。