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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1042

頬を上げグラスを奏でる…
「そういえばさ…今回の実写化にあたり、啓くんを指名したのって純ちゃんって聞いたけど…」
これもずっと気になっていたことだった…

「そんな指名だなんて奥がましいはぁ…私はただイメージに合った子がモデルをやっているってプロデューサーに言っただけよ…」

「そこで啓くんが所属してるって知ったんだ」
「そう。啓くんって、匠さんの10代のころを思わせないですか?」
「そうかなぁ…」
あまり感じないんだけど。

「まあ、役者で映画を撮るわけじゃないですから。重要なのはストーリーなんです。自分がそんなすごいモノを描けたのかなぁって、未だに信じられないので」
純ちゃんは少女のように瞳を輝かせる。
まさに今、充実してるって思わせるね。

「なんか尊敬するよ…何やかんや言っても純ちゃんはそうやって自分の夢を実現させたんだから…」
「あらぁ、匠さんはやりたいことって無いんですか?…」

「やりたいことか…そう言われると困っちゃうな;…」
仕事は充実しているんだろうけど、決して男のパンツを売りたい訳じゃないもんな;…

「深く考えないでいいんですよ。今見つけろとは言ってませんし…匠さんにも大きな目標があるでしょうし」
「目標…か」

スズタとの交渉はどうなってるんだろう。
早く結果が知りたいよなぁ。

「匠さんとずっと前からこうしてお話ししたいと思って…」
純ちゃんは僕の方に肩をすり寄らしてくる。

「漫画の題材になるような話しはもう無いぜ…」
弥生さんとのことみたいなドラマチックな恋愛は、そうそう出来るもんでもないしね…

「ううん…そういうことじゃなくて…」
そう言い僕にもたれ掛かってくる純ちゃん…
僕は仕方無くその腕を抱いた…

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