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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1038

「あらぁ知りますでしたぁ?…私の住んでいる所この先なんですよ〜」
「そ、そうだったんだ…」

何だか純ちゃんに救われた気がした…
このまま帰るのも何んだし、かと言って一人で飲みに行くのも気が引けていたんだ…
「匠さんはこんな夜遅くまで何を?」
「会社の同僚と一緒に飲んでてね」
まあ嘘は言ってないからいいだろう。

「それって女の子ですよねぇ?」
「うっ……ま、まあね…」
鋭いね…さすが人気漫画家は違うものだ。

「まあ私も匠さんと…強くは言えませんが、ほどほどに」
「はい」
「でも、終電でお帰りもきついですよね、今夜は私の家に泊まっていってくださいよ」

「あっ…;そ、それはいいよ;…タクシーもあるからさ…」
まだ電車は充分にあった…
ここで別れて帰れば余裕なんだけど、あえてタクシーで帰ると純ちゃんに告げる…

「ふふ、それじゃあ私の家には来てくれるんですね〜」
勘のいい純ちゃんは僕の言葉を読み取り、嬉しそうに腕を絡めてきた。

「あっ、いや、その…」
「ご安心ください、お嬢様には私から説明しますから!」
「ああ…うん、ありがとう」

香澄に対しての言い訳は純ちゃんになら任せられるかな。
実家の方にも帰っても気分はイマイチなだけにここはもう従った方がいいよな。

それにこないだの吉乃さんとの時には、純ちゃんとはゆっくり話せなかったもんな…
弥生さんから聞いたという、僕と弥生さんを題材にした漫画のこともちゃんと聞きたいしな…

「純ちゃんにはいろいろ聞きたいこともあるし、ゆっくり話したかったんだよね…」
「ぅふぅ、話しだけでいいんですかぁ…?」

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